いい嫁をやめるまで

10年かけて同居解消、そしてほぼ疎遠状態になるまでの記憶と記録

うどん事件

嫁いで1年半位経っていた頃だろうか。
息子が6か月とか7か月になっていたと思う。絶賛同居中。


嫁ぎ先は自分達で食べる分の野菜、米を近くの田んぼ、畑を借りて作っていた。都会育ちの私にはそれが新鮮で、最初は手伝っていたのだけれども、妊娠後期から息子が産まれてからは手伝えない状況になっていた。
姑は午前中畑に行き、その間わたしは乳飲み子である息子の世話や家事、昼食の準備等をしていた。


小姑は相変わらずアルバイトをしていたけど、バイト先の業績が悪く、シフトが入っていても昼すぎには帰ってきたり、突然休みにされたりして部屋に籠っている時間が長くなっていた時期だったと思う。


その日も姑は午前中畑に行っており、昼前には戻ってくるので私は姑、大姑、小姑の昼ごはんプラス息子の離乳食を作り始めていた。息子がグズっていたのでおんぶか抱っこをしながらうどんをゆでる準備、のせるものの調理、テーブルセッティング等をしていた。小姑は朝から一度も部屋から出て来ない。多分まだ寝ていたのだろう。
アルバイトに行くのか、休みなのかも知らないけど、この時間にまだ家にいるならとりあえず昼は食べるのだろう。全員分作るのに彼女の分だけ作らないわけにも行かないし、この頃はすでに小姑と話をするのもキツかったのでわざわざ「食べますか?」と聞く事もしなかった。


姑が11時半頃畑から戻ってきたのでうどんを茹で始めた。相変わらず息子がぐずるのでおんぶか抱っこしたままで。


それを見た姑が、さすがに私が息子抱えて昼食の準備をしているというのに娘が全く手伝わない事にビックリして2階の姑と小姑の部屋に上がって行った(部屋割りに関しては完全同居での部屋割り事情~新婚夫婦の向かいの部屋に~ - いい嫁をやめるまで)。


2階で揉めているような声・・・そのうち小姑の奇声・・・。
おそらく姑が小姑に対してお小言を言い、それに対して小姑が逆ギレしていたのだろう。


2階で親子喧嘩が勃発していた・・・まではいい。肝心なのはそこから。


スネた小姑は部屋から出て来なくなった。


うどんはすでに茹で上がり、人数分すでにおかずやお茶と共にセッティングも完了している。姑が階段の下から声をかけても降りてこない。小姑絶賛スネスネ中。


私が小姑を呼びに2階に上がろうとすると姑が止めた。小姑がヒステリーを起こすと手が付けられないので、放っておけ・・・と。



いやいやいやいや・・・そうじゃないだろ!?



せっかく茹でたうどんがのびちゃうんですよ!!


私がグズる息子を抱えて必死で作ったうどんを、親子喧嘩を理由に食べないとか失礼すぎるでしょ?何よりも・・・のびちゃうんだって!!


小姑にももちろん頭にきていたけど、きっかけ作っておいて、小姑がキレて勝手なことをしているのに、ここに来てまた小姑を庇う姑にむちゃくちゃ腹が立ってきた。いつもそう。小姑が何かでキレてヒステリーを起こす~大抵自分に不利な事があったり図星な事があったりするとスイッチが入る~手が付けられなくなり、姑がそれに負けて小姑の機嫌が直るまで放っておく、そのヒステリーのきっかけが私や旦那だったら必ず小姑を庇う、というパターンをここ1年半で私は何度も経験していた。


さすがの私も初めてここでプチっと切れました。
なんせ、せっかくつくったうどんがかかってますから!!「いい嫁キャンペーン」終了の鐘が遠くの方で鳴り始めました。


必死で止める姑を払いのけて階段を上がって小姑の部屋に向かった。


「っざけんなっ!!!」


多分私はこの言葉を最初に発したと思う。


そして、人がせっかく作った昼食をスネて食べない事の愚かさを語った。


小姑は・・・。
「私が出て行けばいいんでしょ!?」
「〇〇ちゃん(私)は”共同生活”って言うけど、私達は家族じゃないの!?」
とか泣きながら意味不明な言葉を連発。
(実はこの何日か前に旦那と小姑が揉めていて、その内容に私も含まれていたため、この事に対して訴えていた模様。これはまた後日。)


はぁあああああああ?????
今問題にしている事とま~~~ったく関係ない事を、自分が被害者ですオーラだしながら泣きわめくのやめてくれます?


売られましたので買いましょう。
普段の小姑の自分勝手な振舞い、いい歳した社会人であるにも関わらず年金暮らしの母親と結婚して子供もいる弟のスネをかじり、家の事もなにもせず、生活費もろくにいれず、自立せず、好き勝手している。・・・自分の立場が分かっているのか?ここはあなたの実家ではあるが、もはやあなたの家ではない。あなたはこの家の居候的存在であることがわかっているのか?等々、溜まっていたことを吐き出してしまった。


案の定、私の言葉の汚さ(認めす、でも怒ってたんで)、きつさ(これは仕方ないです、標準語なので普段からきつく聞こえるとこっちの人に言われます)、大きさ(これも仕方がない、地声がデカい上に怒っているので倍の音量になってました)から、知らぬ間に私が小姑に対してひどい事を捲し立てているという図に姑の目には映り、この事に関しては全面的に私が悪者になってしまったのだ。


この事件、その後揉める度に姑の口から出るようになり、きっかけとか理由とか前後関係とか肝心な内容とかはすっかり脳内で削除され、


ある日
私が
小姑に
「こんにゃろ~~~~っ!!」と
すごい血相で階段を上がって
威圧的に
汚い言葉を浴びせまくった


という話になってしまいました。親戚の前でもこの話をして、いかに私がひどい嫁かを訴えた事もありました。


う~ん?間違っていないけど・・・正しいところもあるけど・・・でも大切な所が全て抜けてますよ、お姑さん。
あとね、私、どんなに怒り狂っても「こんにゃろ~!!」とは言いません。これだけは間違いないです。「ふざけんな!」とは言ったけど絶対に「こんにゃろ~!!」とは言ってません。・・・ま似たり寄ったりなんですけどね?


私はただ、せっかく作ったうどんがのびちゃから!子供じゃないんだから、親子喧嘩でスネてる場合じゃなくって、いいから食べてくれ!!


と言いたかっただけなのに、その後何年も言い続けられるワースト5な事件になる位大事になってしまったのが残念でなりません。


たかがうどん、されどうどん。


うどんでここまでの大事になったお話でした。

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